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サービス残業って必要?僕が社会人4年目でサービス残業を辞めた理由

新入社員が入社して数ヶ月。

職場に慣れ始めた一方で頭を悩ます問題が「残業」
中でも「サービス残業」は、新人や若手にとって悩ましい問題だと思う。

やっても良いのか、やめた方が良いのか?
するとしたらどれくらいが適切か?
評価に繋がるのか、繋がらないのか?

正直基準なんて無いに等しいので、どう向き合うかめちゃくちゃ迷う。

結論から言うと、サービス残業は「やるな!」が僕の答え。

こう書くと、

「1年目は脇目も振らず仕事しまくる方がいいに決まってる!」
「給料分の仕事も出来ないんだから、サービス残業をしてでも力をつけて、価値を出せ!」

なんて考えを持つ諸先輩からお叱りを受けそうです。が、一旦僕の話を聞いてほしい。

僕もサービス残業の全ては否定しない。ただ、もしやるのであれば「ルール」を設けることを強く勧める。

前置き長くなるから、まずは僕がどうして、どれくらいサービス残業をやっていたかから話そう。

そもそも何故サービス残業を始めたか?

僕は社会人3年目くらいまで、土日のどちらかは仕事をしていた。

割合にして6割〜7割。しかも99%は無給だ。

考えてみれば恐ろしい。せっかくの休日、短くて2〜3時間とは言え、会社にタダで奉仕していた。

どうしてこんな事になったのか?

第一の原因は、僕の「やる気」だ。

入社当初の僕は燃えていた。「早く仕事を覚えたい!同期に負けたく無い!成果を出して、稼いでやる!」と、仕事への熱がすごかった。と同時に、ものすごく失敗やミスを恐れてもいた。

だから「サービス残業なんか当たり前のようにしてやる」

そんな思いを抱いていた。

第二に、先輩や周りもサービス残業ばかりだった。

環境というのは恐ろしい。特に、初めて社会に出ると、その会社=常識になってしまう。驚く事に、先輩達は平気でサービス残業をしていた。

特に僕の部署は、土日に勝手に勤務として打刻したり、時間外をつける事をタブーとする習慣があった。

誤解なく言えば、時間外は本来上司の許可を得てから行う業務だ。しかし、平日に終わらない仕事を、「休日にさせて下さい」と申請する人は誰一人いなかった。

それ自体が「あまり良くない事」「仕事が出来ないと思われる」という理由から、サービス残業が常態化していたのだ。

「先輩すらしていない事を僕には出来ない」「仕事が出来ない奴と思われたくない」

他の人たち同様、僕はその状況を一切の違和感や抵抗を感じる事なく受け入れてしまった。

第三に、仕事の組み立てが下手過ぎた。

仕事には終わりがない。本当にそうなのだ。やろうと思えばいくらでも仕事は思いつく。

特に僕の職場は営業的な面が強い。数字を獲得しようと思えば、出来ることは無限にある。結果、いつまでもグダグダと仕事をする癖がついてしまう。

自分で区切ろうにも、不安や成果へのプレッシャーで、つい仕事をしてしまう。そして、大して効果がない仕事・意味のない仕事をしては、「やった気」になり安心する。

貴重な休みを無駄にして、精神的な安定を得ていたと言っても良い。

自分で書きながら少し凹んできたぞ!!とまぁこれが主な要因となって、サビ残生活は形作られた。

どうしてサービス残業は「するな!!」なのか


当然ながら、まず第一に仕事への「対価」を得られない。

大半のサラリーマンは給与が決まっており、残業代でのみ変動する(歩合や年俸、外資は別物)

いくらサビ残をしても、報酬は1円もつかない。1円ももらえないのに、自分の時間を食われる。こんなに無駄なことはない。この事実をはっきりと理解して欲しい。

ここで踏み止まれないと、恐ろしいことにお金がもらえない状況に慣れてしまう。

この慣れが第二の問題に繋がる。

平日中、勤務中に仕事が終わらなくても、「どうせ土日にやればいいや・・・」という思考が習慣化し、こうなるともはや蟻地獄

効率や改善を求めるのではなく、時間で仕事や問題を解決しようとする。つまり、頭を使わず、時間という力技で仕事と向き合う事になる。

時間単位で仕事をもらっている点では、アルバイトとサラリーマンは大して変わらない。

いかに短時間で、効率よく仕事を仕上げ、成果に繋げるか。この点にこそ価値がある。にも関わらず、時間で勝負しているようでは、いつまで経っても結果は同じ。

大概の仕事は、時間をかければ誰でも出来る。重要なのは、いかに人より短い時間で、人より成果を出して行くか。

サビ残を始めると、この感覚が失われる。

第三に、仕事以外のことを考えられなくなる。

サービス残業をするほど仕事にのめり込めば、さぞ力は上がる。

これは否定しない。ただし、上がる時期もあるということであり、効果は永遠ではない。誰でも初めて挑戦することというのは、物凄いスピードで成長する。

が、それは「ある程度」のラインまで。そこから先に押し上げるには、相当の努力が必要とされる。

専門性や、プロフェッショナル職であれば、積み上げも必要だろうが、一般のサラリーマンでそこまで一つの業務を突き詰めるケースは少ない。

だから「ある程度」まで上達できれば、そこから先は本人次第。

無理に力を注ぐ必要なないと思っている。正確には、無駄に能力を注ぐ必要はない。出来た余裕でサービス残業をするのではなく、別の能力開発や、自分の知見を広げる事に投資した方がよっぽど良い。

僕がサービス残業をやめた理由

僕がこれに気づくには、丸3年、正直に言うと4年近くがかかった。

やめたきっかけは、なんと罰金だ。

ある日いつものように土日に会社へ行った時のこと。普段は歩きだが、面倒なので車で会社へ向かった。近隣の駐車場に停めようと思ったが、サービス残業なのに駐車代を払うなんて嫌だ。そう思い、会社の前に路駐したのだ。

スペースは広めだし、まぁ大丈夫だろう。そうたかをくくっていた。

3時間ほどサビ残をして車に戻ると、何やら嫌な気配。

そう、駐禁を切られた。しかも人生で初の

これには流石に意気消沈。とともに、猛烈な怒りが湧いた。

なぜ、給料も出ないのに会社に来て仕事をし、その結果1万円以上もお金を払わないといけないのか。

一体自分は何をやっているのか。「目が覚めた瞬間」だった。

ひょんな出来事とは言え、時間ではなく金額的(時間ももちろんお金より価値がありますが)な損を目にし、やっと僕はサビ残をやめることを決めた。

サビ残はするな!!もしするなら必ずルールを設ける

とは言え、サビ残をせざる終えない状況はやって来る。
だから、もしやるのであれば、必ずルールを決めることを勧める。

・サビ残をやって当然と思わない。周りに流されない。
・どれくらいの作業時間が必要で、ゴールは何かを決める。
・自己研鑽なのか、MUSTな案件なのか
・一度土日出勤をしたら、次の週はやらない。
・平日は一切サービス残業をしない。必ず全て時間外として申請する。

きっと他にもルールは作れると思うけど、一番伝えたいのは、環境に飲まれず、自分を大切にすること。

自分の意思、目的、価値、人生をはっきりとさせた上で、サービス残業と向き合ってほしい。

 

僕もあの一件以来、サービス残業をほとんどしなった。損得勘定って恐ろしい。

辞めても仕事は周っているし、土日にしっかりを身体と心を休んでいる。案外、やってみれば何とかなるものだろ思う。

新入社員には、単純に残業を増やす・減らすと言うことではなく、時間と仕事、そしてそれに対する価値/対価を見極め、仕事と向き合ってほしい。

ユトル: