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転職して年収が100万円ダウン!僕が引き換えに得られたものとは?

こんにちは、KENです。

今回は転職系のお話。

人生初めての転職が今年の2月。新卒で入った企業に丸6年勤め、そこからIT系のメガベンチャーへと移りました。

入りたいと強く思った会社だったので、転職後の後悔は5%未満です。

が、タイトルにもある通り、年収は約100万円下がりました!!

いやー、100万円も下がると、正直生活できないんじゃないかって心配になる人が多いんじゃないでしょうか(^^;)

もちろん、転職する前から年収が下がることは覚悟していましたし、100万円下げても転職する価値あがる、むしろ100万円以上の価値を見出すという思いをもっての決断でした。

が、実際のところ息巻いた結果、それに見合う対価を手に入れられたのか??

気になりますよね。というか、これが無かったら悲しいですよね。誰も転職したくなくなります(笑)

年収という意味ではまだまだ元の水準にはほど遠いですが、転職から約半年。ありがたいことに、単純にお金には換算できないものの、得られたものは沢山ありました。

そんな僕が得たものの中から、今回は3つを選んでお伝えします。

プライベートの時間

正直これは意外でした。なぜなら、転職したては朝から晩まで土日も関係なく仕事漬けになると覚悟してたからです!

転職先は前の仕事と何から何まで正反対で、慣れる事やキャッチアップするために必死にならないといけないって思っていました。それはそれはとてつもなく肩に力が入ってたんです。

でも、始めてみたら意外とすんなり仕事にも馴染めてしまい・・・そこまで追い込まなくてもやっていけると分かってからは、なんと前より労働時間が減っていました。勿論、自分の能力を更に高めようと思ったら、もっと仕事をすべなんですが(^^;)

前職は平日9時半から夜9時近くまで仕事をしていることが多く、土日も営業関係の問い合わせが来ることがあり、辛くはないけど相当時間を注いでいました。

朝から晩まで仕事漬けを覚悟していた僕が、転職して結果的に労働時間が減ったのには、大きく2つの理由があります。

仕事の性質

以前は営業職/営業企画職に近い仕事でしたが、とにかくやる事が多かったです。営業に関するあれこれを、自分を含めみんなが一切合切もっていたので、一つの事に集中して取り組む時間が極端に少なかったです。

その結果、タイムマネジメントがとても難しかった。資料を作ろうとしたら苦情対応が飛んできたり、誰かの決済や許可をもらうための根回しが大変だったり・・・本当、予定通りに仕事が進むなんて滅多にないです(^^;)

予定を立ててもどんどん狂っていくから、当然業務時間内に終わることはなくて、好ましくないですが残業が当たり前になっていました。

それが変わって、今はインサイドセールスと呼ばれる内勤営業。しかも分業制がしっかりしてるから、自分の仕事に集中できるし、突発的な対応もほとんどない。1日の中で打ち合わせや他の仕事があったりもするけど、スケジュールは1分単位で組まれていて、きちんとその通りに進められています。

無駄な資料作成やクレーム対応なんかもないので、本当にタイムマネジメントがし易いです。支障が出るとすれば、自分の仕事が遅い時ぐらい。

土日に関しても、きちんと自己研鑽として仕事をする事はあれど、急な顧客対応や仕事もなく、完全にプライベートとのオンオフがはっきりしています。

自分の業務テリトリーがしっかり決まり、時間を管理しやすくなった事が、結果的プライベート時間の増加に繋がりました(^^)

会社のカルチャー

前職では比較的飲み会が多くありました。特に入って最初の頃は、上司が酒好きなこともあり、相当付き合っていました。僕自身、お酒が好きなわけではなく、どちらかと言えば「行かないと空気的にまずいかな・・・」というネガティブな心持ちで付き合っていました。

今思うと、死ぬほど無駄な時間だったな〜と、心の底から後悔しています(^^;)

お金も時間も、大した目的もないなか消費され、なおかつ自分にとっても「楽しい」「嬉しい」という気持ちが残らないという・・・。

また、付き合い残業も、入って3年の間は「忙しさ8割・付き合い2割くらいあったと思います。あぁ・・・できる事ならそこまで戻って人生をやり直したい(笑)

今はというと、基本給に見なし残業がついていているので、いくら残業しても一定を超えなければお給料には響きません。また、カルチャーとしても付き合残業はゼロ。「付き合い残業なんかしてたら置いていかれるよ?」という雰囲気です。

飲み会も少なく、あっても参加自由であり、とにかく自主自立を尊重しています。この辺りも、前職と比べて労働時間が減った事に繋がってると思います。

仕事に費やす時間が減ったことで、家族と過ごす時間や、こうしてブログを書く時間、本業の生産性をもっと上げるために勉強する時間が増えました。これって、年収やお金に明確に換算することはできませんが、長期的には自分の資産や稼ぐ力を向上させることにもなり得ると思っています。

市場価値と専門性

転職を決めた理由の一つにもっと専門性を身につけて、自分の市場価値を上げたい』という考えがありました。

前職は大手かつ、業務内容も特殊だったため、社内でのみ通用するスキルというのが沢山存在していました。自分にできる事を真剣に考えた時、そうした自社でしか通用しない能力ばかりが身に付くことに対し、強い危機感を覚えました。

そこから、もっと自らの市場価値向上に繋がるスキル、この先社会にとって必要とされる専門性が身につく仕事に就こう考えました。

その結果、僕が選んだ仕事が「インサイドセールス」でした。

一体市場価値と専門性が上がる仕事って何なのか?100点満点の答えは僕にもわからないけど、今回の僕の選択は、比較的良かったと思います。

理由は、『転職の思考法』の著者/北野唯我さんの考えにあります。北野さんは本の中で、市場価値を上げるには「業界の生産性」が高い領域で仕事をすることを勧めています。

自分が選んだ選択肢が正解となるよう努力は必要ですが、実はそれ以前に、どこの舞台で何をやるかがもっと重要で、結果を左右すると言われています。

業界の生産性が、市場価値に影響する

一言で言えば「成長する業界に身を置く」という事です。例えば、飲食業界は基本的に賃金が低い。一方、金融業界は総じて賃金が高い。身を置く場所が違うだけで、賃金の差は大きく違います。

同様に、成長産業と衰退産業、どちらに身を置くかで、自分の市場価値も大きく変わってきます。

出版業界とIT業界だったら、市場規模や成長余地から見ても、IT業界の方が有望でしょうし、IT業界の中でも、ソフトウェアを作る会社より、SaaSプロダクトをもっている会社の方が注目されています。

衰退と言われる業界にチャンスの芽がないわけではありません。自信や明確なビジョンをもっていれば、伸びる市場に身を置く方が効率的・効果的に自分の市場価値を伸ばせる可能性は大いにあります。

環境という点では、就活生の大手志向・大手偏重やランキング重視も同様です。大手は将来性を心配されるものの、大手企業を経験している方が転職にも有利に働くケースは多く、賃金・福利厚生も中小企業やベンチャーに比べ充実しています。

身を置く環境次第で、自分の力や実力とは別に手に入るものもあるので、戦うフィールドをどこに定めるかは、市場価値の向上においてとても重要です。

僕が選んだ業界と仕事

今、日本でも生産性が高い業界といえばやっぱりIT系です。テクノロジー領域がこの先衰退するかの可能性は限りなく低いです。

その中でも、特にSaaSビジネスは勢いがあります。国内のベンチャーピッチはどこを見てもSaaS系企業ばかりですし、きっとこれからも伸びていきます。業界の生産性は非常に高いと言えます。

次に専門性です。営業と一口で言っても、無形・有形・高額・低額・内勤・外勤・法人・個人と様々に分割できますが、中でも法人向けの内勤営業、『インサイドセールス』と呼ばれる仕事を選びました。

実は今、このインサイドセールスという職種自体も引く手数多になっています。規模の大小問わず、企業はこぞってインサイドセールス部門を立ち上げて、営業のIT化・効率化に躍起です。

営業の領域は古典的かつアナログなやり方がつい最近まで主流でしたが、一部の企業では急速に営業業務のあらゆる部分が電子化・効率化・省力化・可視化と、挙げればきりがないくらい変化していますインサイドセールスはそんな営業改革の中で熱い視線が注がれています。

転職した先でしっかりと責任をもって仕事することが大前提ですが、今回の転職で市場価値は少なくとも向上しいると感じています。定量的には伝えにくいですが、既に今まで縁のなかった企業から転職サイト・エージェントを通じてオファーが来ています。

気持ちの余裕と広い視野

最後はメンタルです。

転職先でもうまく仕事をこなせ、自分の力が通用すると分かり自信がつきました(^^)

一言で表すとあれ、意外とどこでも生きていけるじゃん!です(笑)

前職で培ったスキルは専門性も決して高いとは言えず、民間での就業経験がなかったため、転職については「自信」よりも「不安」が勝っていました。現に採用された時も「ポテンシャルを見込んで!」だったので、更にビクビクです(^^;)

でも、一度飛び込んでがむしゃらにやってみれば、それなりにカタチなるし、なんとかなるものです。

転職を経験したことで、自分に自信をもつことが出来ました。

自信の他にも、今まで以上に自らを客観視できるようになりました。一つの会社に勤め続けると、自分を測る物差しが少なく、立ち位置や能力がどうしても見えにくいです。転職した事で、測る物差しも増え、その事が客観的に評価する際に役立っています。

もし転職をする予定がない人も、マーケットにおいて自分がどんな価値をもっているかを知るには、転職サービスに登録することが近道です。

現在のポジションを知ることができれば、次に身につけるべきスキルや選ぶべき選択、手段が見えてきます。

僕はこれまで、その仕事が自分の成長やキャリアアップにどう繋がるかよりも、目の前の仕事を一生懸命やり、責任を果たすことばかりを考えていました。会社から見れば非常にありがたい存在ですが、行きすぎると会社の目標に「飲み込まれる」状況になりかねません。

会社にとって、意外と自分の替わりはいくらでもいる。でも、自分はそうはいきません。何かあっても自分の足でしっかり歩き、稼ぎ、生活できるかどうかは、会社の中の立ち位置ではなく、社会や市場における立ち位置を知ることです。

転職の有無にかかわらず、視点や物差しを複数もつことで、客観的に自分を見る事が大切です。

転職して年収が100万円ダウン!僕が引き換えに得られたものまとめ

転職では年収も重要な要素です。

妥協する必要は基本的にはない、というのが正直な感想です。

一方で、金額には現れない価値が存在するのもまた確かです(^^)

転職を考えている方は、是非こうした要素にも目を向けてみてください!

最後に、今回の記事や転職を考えた際に参考にした本を紹介します。
いずれも転職キャリアというテーマでは、今後の必読書となる本ばかりなので、是非一度読んでみてください。