Work Style

勤続6年目にして初めて「会社に行きたい!」と思った話

早く辞めろよって声が聞こえてきそうなタイトルですよね。

朝起きて「会社に早く行きたい!」と思っている人は、実際どのくらいいるのだろう。

自分で振り返るとめっちゃ憂鬱になりそうだけど、入社してから今日までの間、心から「早く行って仕事したい!!」と思った時はなかった。早く行きたいどころが、通勤しながら「このまま会社に着かなきゃいいのになー」なんて、小学生みたいなことを考える時さえある(笑)

だからと言って「今すぐ辞めたい」と思っているわけではなく、単に「行かなくて済むなら行きたくないな〜」という感じ。人間関係に悩みもないし、着いてしまえばそれなりに人より責任感をもって働くのだけれど、積極的に行きたいなんて思わない。

5年間もそんな気持ちを抱いて通うなんて、僕はどんだけドMなんだ(泣)

でも、悲しいかなこれが僕の本音だ。

で、そんな僕にまさかの「早く会社行きたい!!」と興奮する思いが湧いたのはつい昨日の出来事。

僕の部署では、毎月代理店や委託先の個人事業者の方を集めて、定例の打ち合わせが行われる。

その中で、今後の活動方針や営業戦略に関するプレゼンをするのだけれど、固い話ばかりではつまらないし、誰も耳を貸さない。

だから、興味をそそる仕掛けや演出を毎回考える。僕にはこれが面白い。

スライドショーを使った演出をしたり、コントをやったりとあの手この手で取り組むのだけど、今回は思い切って動画を作成することにした。

動画を作って流すなんて、今やどこでも誰でも当たり前だけれど、うちの会社のこの手の打ち合わせの中でやるという例は聞いた事がない。

早速写真や素材をかき集め、動画編集ソフトで作り始める。

動画編集はYoutubeをやっている時にもしているが、仕事でやることは皆無だった。

作っているうちに僕の頭の中には、

「これを流したら絶対ウケる!」
「皆が面白いと感じて喜ぶに違いない!」
「自分のことを凄いと思ってくれるだろう!」

そんな気持ちが興奮とともに頭を駆け巡っていた。

何より、純粋に作っていて楽しかった。

そしてこの作業中、一銭もお金が発生しないのに、僕は初めて会社へ行きたいと思った。

「この動画を皆に見せるために早く会社に行きたい!」

5年かけても湧くことのなかった感情が、突然出てきたのだ。

 

いざ本番。いつものようにプレゼンはややスベりつつも上手く行き、動画も僕が思っていた通りの結果を見せてくれた。

やって良かったと心から感じたし、久しぶりに達成感を得た瞬間だった。

「好きなことを仕事に」
「熱中できる気持ちを大切に」

ここ数年、色んな所で言われるけれど、「好きなこともない」「熱中できるものもない」

そう悩む人は少ないないと思う。

僕もそのうちの一人だけど、つい昨日、熱中できる自分と出会った。

心から楽しいと感じ、興奮している自分と出会った。

動画を作ることを仕事にしたいとまではならないけれど、味わった感覚、感情は大切にしたい。

5年間芽生えることのなかった気持ちを大切にし、自分の中に眠っている「まだ知らない自分」もっともっと出会いたい。