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【妊活】 杉山産婦人科で不妊治療をし、妊娠に至るまでの話(3)人工受精に挑戦〜

こんにちは、KENです。

妊活奮闘記の3回目をお届けします。

我が家は東京都新宿の杉山産婦人科で本格的な不妊治療を行い、無事妊娠に至りました。

不妊の可能性が高いと判断してから「タイミング療法」「人工受精」「体外受精」と、一通りの不妊治療を行なってきました。

不妊に悩む方が増える一方、不妊治療を体験した記事やブログは以外に少ないな〜と感じていたので、リアルな体験談をお伝えすることで、不妊治療やこれから妊活を考えている方にとって参考になれば嬉しいです!

さて、今回はいよいよ本格的な不妊治療の一つである人工受精についてお伝えします。

タイミング療法も複数回試しましたが、思うような結果も出ず、次のステップとして人工受精に挑戦しました。

こんな方におすすめ

・セックスでは妊娠がうまくいかず、不妊治療を考えている
・現在不妊治療を受けている
・新宿区の杉山産婦人科での不妊治療を検討している
・人工受精について知りたい、人工受精を考えている

なお、治療の方針や費用などは病院によっては違う部分もあり、併せて治療による痛みや効果についても個人差があります。
あくまで一個人の体験、見解も含まれるので、その点ではご了承ください。

人工受精は痛くない、怖くない!

人工受精と聞くと、名前からは結構仰々しいことを想像しそうですよね。僕も最初は知識がないので、「治療費は高いのなか?」「痛みがあったりするのかな?」「赤ちゃんに何か影響が出たりしないのかな?」と、どちらかと言えばネガティブな印象をもっていました。

やっぱり「人工」という言葉が、どことなく不安を煽るんですよね(^^;)

でも、実際は言葉の響きと正反対。むしろ、タイミング療法と同じく、自然妊娠に非常に近い不妊治療の方法なんです。

人工受精とは

排卵の時期に合わせて、子宮の入り口から管を入れて精液を子宮内へ直接注入する方法です。 AIH(Artificial Insemination of Husband)と呼ばれることも多く、通常タイミング療法の次のステップで行う治療法となります。

人工授精という名前だけを聞くと人工的な感じがしますが、タイミング療法との違いは精液が入るところだけでありむしろ自然妊娠に近い方法といえます。タイミング療法の場合は子宮の入り口手前まで精液が入りますが、人工授精の場合、もう少しだけ奥の子宮内へ精液を注入します。精液が子宮内へ入った後は自然妊娠やタイミング療法と全く変わりません。卵管がしっかり通ってなければなりませんし、卵管内で自然の受精が起こらなければ妊娠することは出来ません。よって、赤ちゃんへの影響もなく、副作用もほとんどありません。自然妊娠やタイミング療法に近い治療法と考えてください。      (恵愛生殖医療医院HPより)

つまり、受精しやすいよう精子を少し奥まで届けるということですね。

人工受精は、実施当日に旦那さんの精液を用意し、一定の時間以内に病院へ提出します。調整された精子を管を使って子宮内に入れますが、基本的に痛みは全くありません。

妻も経験し、痛みもなく本当にあっさり終わっていました。治療が終わればすぐに帰宅することもできます。特に安静にする必要もないので、終わってから家事、仕事を行うこともできるんです。

家事や仕事、場合によっては育児にと忙しい方にとっても、負担が少ない治療法ですね(^^)
赤ちゃんへの負担も少なく、「こんなに手軽にできるんだ!」と、良い意味で夫婦揃って驚きました。

タイミング療法に比べば、本格的な治療の一つであり、かかる費用も高くなりますが、言葉とは裏腹に治療内容は比較的軽く、イメージと違うと感じる人も多いと思います。

人工授精は無痛が基本ですが、たまに精液の中のばい菌が入ってしまい、腹膜炎を起こすケースがありますが、抗生剤を飲まば大半は治ります。

人工授精の効果は?気になる治療費も・・・

さて、人工受精の内容が分かったところで、次に気になるのはその効果と治療費ですよね。

お値段はずばり、

人工受精/1回あたり・・・3万2400円

「た、高い・・・(^^;)」

この金額は、当日の精子濃縮や、実際に子宮へ精子を入れるといった治療費です。実施前にエコー検査等も入ったりするので、それらも含めると約4万円程度
もちろん病院により差があり2万円代で実施できる病院もあります。

タイミング療法は1回あたり3,000円〜5,000円なので、比較すると一気に金額があがりますね。厚労省の調査によると、5回〜6回ほど実施しても妊娠に至らない場合は、それ以上続けても人工受精で妊娠できる可能性は低いそうです。

6回行ったらざっと見積もっても検査を含め24万円!

我が家の場合、人工授精は2回で打ち切り、体外受精へステップアップしました。

その理由は、人工受精の効果にあります。

タイミング療法と同じく、自然妊娠に近い不妊治療法のため、無痛や比較的手軽というメリットがある一方、妊娠率の向上は5%〜10%と言われています。

つまり、人工授精の効果は決して高くはないんです。人工授精で妊娠に至る方も当然いますが、その場合はタイミング療法や通常の性行為でも妊娠できる可能性の高いと言われています。

人工受精ができることは、あくまで通常より精子を届けやすくするだけなので、卵管が通っていなかったり、卵子・精子そのものに異常がある場合などは、受精・着床に至ることが難しいんです。費用は高額ですが、人工受精が乗り越えられる障壁は意外に少ないので、そこまで高い効果は期待できない・・・というのが正直な感想です(^^;)

我が家はタイミング療法を重ねていたため、人工受精で費用と時間が増えていくよりも、最も確率の高い方法を試した方が妊娠というゴールには近づけると考え、体外受精へステップアップしました。

仮にこのまま人工受精を続けた場合、更に4回行えば追加で20万円近いお金がかかり、妊娠の時期も遅くなります。

体外受精へ踏み切るタイミングはご家庭により様々ですが、我が家はタイミング療法を複数回行っていたこと以外にも、治療にあたって受けた検査結果も踏まえ、ステップアップを決めました。

杉山産婦人科で卵管造影とフーナー検査

杉山産婦人科へ転院したタイミングで、妻と僕は再度一通りの妊娠検査を受けました。

検査をする過程で、僕の精子はどうやら運動量が平均より低いという事が判明しました。運動量=泳ぐ力ですね。運動量の高低は、子宮内から卵管を通り、きちんと卵子と出会えるかどうかに関係します。

精液検査と併せて実施した検査に、フーナー検査(フーナーテスト)」があります。簡単に説明すると、性行為の後に病院へ行き、子宮口付近の粘液を調べ、精子がしっかりと運動しているかを確認する検査です。

こちらも痛みはなく、液体を少し採取するだけです。検査の結果は▲で、やはり精子の運動量が低いという事が分かりました。

前後して妻は卵管造影という検査を受けました。こちらは卵管が詰まっていないか、しっかりと精子が通れるようになっているかを調べる検査です。造影剤を卵管へ流し、レントゲンを撮影することでしっかりと管が通っているかを確認します。

卵管造影は検査でもありながら、妊娠確率が高まります。造影剤が卵管を押し広げるので、通りがよくなり、これだけで妊娠できてしまう方もいます。

痛みはどうかというと、妻の感想では「重い生理痛」と同じだったそうです(^^;)

お医者さんも痛みの軽減には努めているそうですが、無痛とは言い難いようです。痛みを逃がそうにも、体勢を変えられないため、少し我慢が必要な治療です。

2回の人工受精を経て、体外受精へ挑戦

卵管造影の結果、妻の卵管には異常もなかったため、妊娠に至らないのは精子の運動量か、受精・着床といった点に問題がある可能性もあります。

特に目立った原因がない以上、自然妊娠に近い人工受精では妊娠の可能性を大きくは上げられないと考えた点も、体外受精に踏み切った理由です。

不妊の正確な原因は分からないケースがほとんどです。徐々にステップアップすることも必要ですが、特に目立った異常がないにもかかわらず自然妊娠できないのであれば、早い段階で体外受精へ切り替える、というのも一つの選択だと思います。

我が家は1年以上自然妊娠を試みましたが、振り返るともっと早期に体外受精を行っても良かったのではないかと思っています。

高額な上、精神的にも負担のかかる治療ですが、目立った異常がないのであれば、最も確率の高い方法を選ぶことは、妊娠への近道だと思います。

この辺りは、ご夫婦の年齢や経済状況、不妊治療の継続期間と内容によりますので、一概には言えませんが、我が家の経験が少しでも役に立てば嬉しいです。

 

ということで、今回は「人工授精」に挑戦したお話でした。

次はいよいよ、「体外受精」についてお伝えします。