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新卒のキャリアとしてインサイドセールスを選ぶメリット・デメリット

こんにちは、現役インサイドセールスのKENです。

もう一度新卒に戻れるなら「文系は営業しかない」なんて思い込みを捨て、マーケティングとかやってみたかった!!

何だかんだ言っても、頭をセンスで面白い事を考え、組み立てるって楽しくないですか?
真面目に見えて家の中ではほぼ冗談しか言っていない僕にはぴったりの仕事だと思っています。

まじで。

さて、今回は既卒を含む学生の方へ向け「新卒でインサイドセールスを選ぶメリット・デメリット」についてお伝えします。

人気が高いSaaS系のスタートアップでは、ほぼ必ずと言っていいほどインサイドセールス組織はありますし、経験者自体もまだまだ国内では貴重な人材なので、ファーストキャリアとして選択することで、人材価値を高められる可能性は十分にあります。

「電話営業と一緒じゃないの?」「テレアポ嫌だ」「俺はフィールド営業がいい!」と思っている人は、是非記事を通じて魅力やメリット・デメリットを知ってもらえると嬉しいです!!

新卒がインサイドセールスを選ぶメリット

まずはメリットから紹介します。

キャリアやスキル、プライベート面など、インサイドセールスにはメリットは多いです。

多すぎです。

経験するだけで市場価値が上がる

冒頭でも少しお伝えしましたが、国内ではインサイドセールス部門や組織の立ち上げが大中小と企業規模を問わず進む一方、人材が不足しています。

特に少ないのは経験者です。理由は、そもそも国内でしっかりとインサイドセールス部門を立ち上げ、機能している会社が少ないという事が一因です。

言い換えると「きちんとインサイドセールスの経験を積める場所自体も少ない」となります。

場合によっては、入社してから組織の立ち上げや、一緒に作りあげるというフェーズに直面する可能性もあります。

でもそれって、大きなチャンスです。

法人営業や個人営業など、いわゆるフィールドセールスはあらゆる企業にありますし、正直なろうと思えばすぐになれます。経験も積めます。でも、インサイドセールスはそうはいきません。

引く手数多にもかかわらず、経験者や人材が少ないインサイドセールスは、それだけで貴重な人材なんです。もちろん、新卒でチャンスを逃したからと言って、インサイドセールスという仕事が遠のくことはありません。

でも、他の皆んなが選ぶような、同じような似たような営業職は、圧倒的成果が出せないとすぐに陳腐化します。仮に同じ成果を出すならば、職種・人材自体がまだまだ足りないインサイドセールスというフィールドでチャレンジした方が、リターンは大のではないでしょうか。

これがインサイドセールスを進める最初のメリットです!!

・インサイドセールス人材は国内でも貴重な存在!!
・営業職はいつでもなれる、成果が出せないと埋もれてしまう!!

インサイドセールスはネクストキャリアが描きやすい

最初のメリットにも繋がりますが、インサイドセールスを選ぶ事で次のキャリアが描きやすくなります。

新卒の方は、

「初めての就職活動で選ぶ会社さえ決まっていないのに、もう次の話!?」

と思うかもしれませんが、ここは人生の先輩として言わせてください。

「転職を前提に考えて仕事は選ぶべき!!」

新卒で入社した会社で、何年いたらどんなスキルや経験が積めて、それを使うことでどんな選択肢が取れるか?

ここを抑えずに就職活動を進め、働き始めると、後々後悔します。どうせ入るなら、いつまでにどんな人材、人間になっていたいかは必ず考えましょう。難しければユトルが相談に乗ります(笑)

話が少し逸れましたが、ネクストキャリアを考える際、インサイドセールスは選択肢の幅が広いというメリットがあります。

理由の一つは、国内外で勢いのあるSaaSビジネスにおいて、インサイドセールスは非常に重要なポジションを担っている事です。

また、スタートアップに限らず中小〜大企業は、まだまだ営業活動がアナログかつ古いモデルのケースが目立ちます。デジタル化、効率化を進めていますが、基本的にはうまくいっている方が少数。普段僕がコールをする中でも、お客さんの声から感じます。

人手不足も相まって、インサイドセールスを始めとした営業組織やモデルの変革はこれからも進んでいきます。それに伴い、インサイドセールス人材が活躍できる場も数多く現れてきます。

インサイドセールスとして同業他社に高待遇で移るもよし、より大きな企業やスタートアップへチャレンジして新たな経験を積むもよし。フィールドセールス以上に柔軟なキャリアを組む事ができます。

・同業/異業種を含め、転職先が選びやすい!!
・マーケティングやフィールドセールスなど別部門へも移りやすい!!

コミュニケーションスキルが大きく向上する

インサイドセールスは電話やメールを通じて、お客様に製品の価値や課題解決の提案を行います。

一般的に電話営業・内勤営業と聞くと、たまに携帯に知らない番号からかかってくる怪しい電話を思い浮かべるかもしれませんが、あれとは全くの別物です。

一度も会った事のない方へ、電話越しの会話だけで、相手さえも気づいていないニーズを喚起し、製品の価値を届け、商談の機会をもらったり時には契約を取り付ける。非常にハードで高度なコミュニケーション能力が必要な仕事です。

これを、様々な企業の一般社員の方から、時には役員、社長といった方に対して行うので、嫌でもコミュニケーション力がついていきます。

もちろん、ロープレや知識の習得といった努力は欠かせませんが、あらゆるお客様に対し、押し売りではなく「傾聴」「質問」といったコミュニケーションテクニックを駆使して向き合っていくので、得られるスキルのレベルや次元が高いです。

様々な業界、業務知識がつく

インサイドセールスは主にBtoB企業で採用されるケースが多いです。

製品の性質によっては、あらゆる業界の企業に対してアプローチをしていくので、必然的に業界・業種の課題やトレンド、法人、会社間取引に関する知識を養う必要があります。

相手にコールする際も、

「実は弊社で〇〇というサービスをリリースしまして、そのご紹介をさせて下さい!」

伝えるよりも、

「御社と同じ〇〇業界では、✖️✖️という課題でお困りとよく耳にします。それに対して効果的なソリューションがあるので、一度ご紹介させて下さい。」

と話すのでは、全く質感や相手の受け止め方が違います。

知識による武装がダイレクトに成果やお客様との関係構築に関わるので、とにかく勉強が必要です。

マニュアルはもちろんありますが、自ら知識や情報をキャッチアップする癖がつくので、自然と知識が蓄積されていきます。日本の社会人は勉強しない・・・といった統計データも存在しますが、勉強しないと飛び抜けた成果が出ません。

汗だくになるまで外を回る・・・なんてことはありませんが、良い意味で厳しく、やりがいがあります。

PDCAが高速で回せるので成長速度が速い

フィールド営業だと、大体最初は先輩社員と同行し、何度も訪問を重ね、数ヶ月〜1年以上立ってやっと一人前というケースもざらにあります。

営業マンの育成には非常に時間がかかると言われており、その原因が育成効率の悪さです。

インサイドセールスは、1日に何名ものお客様と会話ができるため、1回1回のコールで反省点や改善点があれば、すぐ次から生かすことができます。

また、大抵はチームで仕事をしているので、周りの人が話している内容やトークを参考にしつつ、相互にブラッシュアップしていく事も可能です。一般的な営業は頑張っても1日3アポ程度ですが、インサイドは1日に何十人もの顧客と話、なおかつその1回1回で成長余地があります。

また、営業という仕事は行動管理や数値に基づいた分析、アクションが組み立てやすい仕事でもあります。根性や気合も時には必要ですが、学生の方がもっている以上に科学的かつアーティスティックな要素をもっている仕事です。

論理的に、数値を達成するには何が必要なのか、そのために、何にどのくらい時間を割くかなど、思考力・論理力が問われます。

これを高速で回転させることが環境的に可能なため、成長速度が非常に速いです。実際僕の会社でも、新卒は物凄いスピードで成長します。

・成長速度はフィールドセールスを上回る!!

新卒がインサイドセールスを選ぶデメリット

次はデメリットです。

メリットに比べては弱いものばかりなので、そこまで気にする必要はないかもしれません。

人脈が増えない

「営業職の魅力」でググってみると「人脈が増える」というメリットがありました。

顧客と直接会う事が少なく、商談機会の早出がメインとなる場合、実際に取引先と関係を作れるのはフィールドの営業担当者です。業務だけを切り取ると、インサイドセールスは確かに人脈は増やしにくいかもしれません。

ですが、そもそも営業職だからと言って人脈が増えるかは疑問です。既存のルートセールスが中心なら、そこまで広がりはないでしょうし、仮に人脈が出来たとしても、商売である以上契約やお金の切れ目が縁の切れ目になることもあります。

それに、人脈や繋がりを作る機会は現代だと無限にあります。セミナーやイベントSNSなど、それこそ人脈をつくろうと思えば手段がいくらでもあるので、何も営業職だけのメリットではありません。

インサイドセールスなら、付き合いで嫌な飲み会にいく必要や会食もないので、平日スパッと仕事を終えて、異業種との交流会に参加することもできます。その方が、自分が欲しい、関係を持ちたいと思える人と知り合う事ができて良いと思います。

あれ、なんか結局デメリットにあげる必要なかったですね(笑)

スキルセットが増えにくい

インサイドセールスは比較的業務内容が限定的です。もちろん、自ら動く事で新たな業務や価値を生み出すことはできますが、基本的にはコールやメールでお客様とコミュニケーションをとる事が業務メインのため、習得できるスキルが他と比べ少ないです。

例えばプレゼンテーション能力や資料作成といったスキル。多くの営業職なら、日常的に経験できるので自然と身につきますが、インサイドセールスはそうした機会がほとんどありません。

また、社内外との調整力。営業職は契約を取り付ける過程で製品・生産部門、経理や法務とのやりとりも多く、存在します。顧客の要望があれば、なるべく叶えられるよう社内の人を説得する場面も出てきます。

「営業は調整力」と言われる事があるほどですが、インサイドセールスが直面するシーンは限られるため、力がつきにくいです。

最先端のITツールをフル活用できる一方、そうした基礎力やビジネスマンとして武器になるスキルを身につけにくい点がデメリットです。とはいえ、プレゼンや資料作成などは、自ら機会を作り出すことでいくらでも学べるので、意欲さえあれば乗り越えられるものだと思っています。

・そのままではスキルセットが増えにくいので、自ら学ぶ姿勢が重要

やりがいや達成感が物足りない

インサイドセールスでは、アポイントの獲得数や契約受注の貢献金額など、数値的な目標が設定される事が基本です。

チームや個人で数値を達成すれば、相応の達成感をえられますが、一方で直接契約を勝ち取る、お客様に喜んでもらえるというシーンに立ち会うことがないため、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。

営業であれば、契約書を受け取ってがっちり握手。契約が決まった瞬間の高揚感はかなりのものです。自分で交渉をコントロールし、ゴールに辿り着いたという実感もあります。

インサイドセールスは、セールスプロセスの前半を担うため、ある意味一番盛り上げるシーンには登場できません。自分が取ったアポイントがきっかけで、営業が受注を決めたとしても今一つ喜びきれない、もやっとした感情が残るかもしれません。

インサイドセールスを選ぶメリット・デメリット

国内の就職活動市場で「新卒」という切符はまだまだ大きな価値を秘めています。

仮に最初の仕事選びに失敗したとしても、数年であれば挽回はできます。

が、できる事なら最初から自分で納得し、ベストだと思える選択ができるにこしたことはありません!

選ぶ基準は人それぞれですが、仕事自体がもつ市場価値や可能性などもふまえ、考えてみてください。

そして是非インサイドセールスに挑戦してみてください!