こんにちは、KENです。
今回は転職活動に関するオススメ本です。
もともと転職を考えるきっかけになった本から、行動に移すにあたって自分の考え方の核になった本、導き手になった本、そして転職が終わってから、読んでおけば良かったと後悔した本など、タイミングや目的は様々です。
本を読むことが苦手な方もいるでしょうし、そもそも転職活動するために本を読む必要があるの?と思う人もいるかもしれませんが、個人的には絶対に必要だと考えています。
転職ノウハウや、転職先企業の情報は、ネットを調べることでいくらでも出てきます。
でも、本当に大切なのは、転職に対する考え方やその目的です。ここがしっかり整理され、思考されていないと、実際に転職活動を進めてもうまくいきません。
紹介する書籍は、そういった軸や柱となる部分を考えるのにも最適です。本気で転職をしたい方も、ぼんやりと頭の片隅にある方も、一読して損のない書籍ばかりなので、気になる本があれば是非手にとってみてください!!
・初めて転職活動に臨む人、
・ぼんやりと転職が頭の中にある人
・自己分析が苦手な人、過去にしっかりと行わなかった人
・転職をするつもりはないが、今の仕事のままでいいか悩んでいる人力
人生100年時代のバイブル
『ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図』
リンダ・グラットン(著)
本書は人生100年時代といわれる世界において、これから生き方、働き方がどう変化していくかについて説いています。
トピックスはいくつかありますが、中でも人生のステージのあり方、流れが変わるという点が一つのポイントです。
○従来は教育⇨仕事⇨引退という一方向な流れだった
○100年時代は3つのステージ要素が加わり、マルチステージとなる
○3つとは「エクスプローラー」「インデペンデントプロデューサー」「ポートフォリオワーカー」
各ステージの詳細は省きますが、右から左の人生ではなく、年齢に関係なくいくつかのステータスの間を行ったり来たりしながら生きていく事が主流になっていくと予想しています。
例えば、大学を卒業して社会人を3年位経験したら、再度大学に通い別の専門性を身につける。その力を使って個人事業主になったり、企業勤めに戻ったり。
または、40歳ぐらいまでずーっと企業に勤め、一旦リタイアして自分探しの旅へ出かける。そこでの発見、気づきをもとにして、仲間と事業を作ってみたり、はたまた企業に戻ったり。
一つの会社や組織、スキルに囚われることなく、人生のステップを踏んでいくという働き方、生き方が提唱されています。
転職を考える方に「ワーク・シフト」をオススメする理由は、長い人生におけるネクストステージをどう考えるか、位置づけるのか、そのための枠組みを学ぶことができます。
次のライフステージをどう定義するによって、取るべき選択肢は変わります。転職が最適なのか、それとも同じ会社にとどまるべきか?一歩、二歩引いた立ち位置から次のキャリアステップを考える視座を与えてくれます。
自己分析における王道
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』
トム・ラス(著)
新卒の時、志望動機と自己分析と言えば、就活生が苦手な2大テーマだったと思います。
僕自身、両方ともめちゃくちゃ苦手でした。特に自己分析。もう泥沼でしたね(^^;)
後悔した点は、もっと外部の分析ツールを使うべきだったという事です。自分の頭をいくらひねっても、言語化や特性を見出すって相当難しいです。自分を客観視する「視点」と「ワード」の両方を考えないといけないので。
そんな中、この「ストレングス・ファインダー」はとても有名な自己分析にまつわる書籍です。
書籍自体は、分析によって見出される資質の解説書という位置付けなので、付属のコードを使ってWEBにて検査を受講します(書籍を買わず、有料で診断を受けることも可能)
・無意識に繰り返し現れる思考、行動、感情のパターンを見出す
・34種類の資質から、当てはまるものをランキングで表示
・180問という膨大な設問から、高精度に傾向を導き出す
もし新卒の時、本書を読んで自己分析を行なっていたら、僕はNHKを選んでいなかった可能性が高いです(笑)
「自己診断なんてどこまで当てになるのか?」と最初は思っていましたが、実際に受講し、解説を確認した時、「生まれて初めて自分という存在を理解した」と感じました。
過去の人生で選んできた選択、その判断軸から、日常の心の動きまで、非常に納得感を感じる内容でした。
世の中には色々な人がいますが、よほど特殊でない限り、ある程度タイプ分けができ、枠に当てはめることができます。テストを受験するまでは、人は皆んな違うと思っていましたが、ある程度傾向はあるものです。
転職する際は、ついつい過去に経験した職業や職種から次のステップを探しがちです。でも、本来なら自分の適正により近しい経験こそ、強みであり伸びる可能性を秘めています。
僕自身、転職では営業職を選びましたが、学校の先生やコンサルタント、教育者といった仕事が向いていることが分かり、納得感もあるので、次に転職する時は選択肢にきちんと入れようと思っています。
学生時代を含め、自己分析が苦手だな〜と思う方は、是非一度手にとってみてください。
本当に価値のあるテスト・書籍です。
手段としての転職を俯瞰して見つめたベストセラー
『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』
北野唯我(著)
僕が転職活動を始めた頃に出版され、当時行われた発売記念イベントにも参加しました。
表題にある通り、本書は転職における「思考法」をテーマに扱っています。
・技術資産×人的資産×業界の生産性=マーケットバリュー
・いい会社とは何か?いい転職とは何か?
・就職における「軸」の見つけ方がわかる
転職に関するハウツー本は世の中に溢れていますが、本書は「そもそも転職とは何か?」「なぜ転職をするのか、しようと考えるのか?」といった本質的な問いに対し、非常に分かりやすく迫っています。
今まであったようでなかった本でした。
「今の時代、転職は当たり前!」といったうすっぺらい類のものではなく、
「俺、このままでいいのかな?」
「転職が当たり前っていうけれど、本当にそうなのかな」
誰しも一度はよぎるこの疑問に対し、どう向き合うべきかのヒント、答えがストーリー形式で記されています。僕自身、転職活動を行うにあたり、本書の考え方には非常に助けられました。
例えば、年収を上げたいなら、市場価値をあげたいなら、みなさんはどうするでしょうか?
一つの考え方に「業界の生産性」があります。例えば、出版業界とIT業界なら、この先の業界として大きく伸びるのはどちらか?
答えは当然IT業界です。出版業界はシュリンクし、業界として富を生み出す可能性は、一部を除き低くなる一方です。他方でIT業界はこの先まだまだ拡大し、人材も不足しています。
将来的な市場価値はもちろん、業界の平均的な収入も上がる傾向にあります。
このように、転職においてもある種のセオリー、考え方があり、他にも多くの「思考法」が紹介されています。
転職を進めるにあたっての枠組みや戦略を立てる事ができるようになるので、転職活動を始める前に是非読んでみてください。
より具体的にキャリア戦略を考える
『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』
森岡 毅(著)
「転職の思考法」が考え方について書籍だったのに対し、こちらはより具体的なキャリア戦略について書かれた書籍です。
著者は当時低迷していたUSJの再建に一役かった、森岡毅さん。
マーケティングの考えを交えつつ、自分をブランディングすること、望むキャリアを手に入れるために必要なフレームと実践方法が書かれています。
闇雲に仕事をこなす、選ぶのではなく、自分をしっかりと理解し、強みを把握する。本書を読むことで、現状に基づき、自分自身をどのようなビジネスパーソンにしたいかを考え、具体的な方針・方法を模索する力が身につきます。
・T・C・Lの3つの要素を軸に考える
・3つの要素とは「Think」「Communication」「Leadership」
・自己ブランディングの重要性を説く指南書
「Think」「Communication」「Leadership」の3要素のバランスで、自らの特性を探るとともに、マイブランドを作り上げるためのフレームワークがあり、ビジネスパーソンとして目指したい姿を考えるとともに、そこへの道筋についても具体的に考えることができます。
僕自身、ずっと営業系の仕事をやってきましたが、本書を通じ転職活動ではもっと別のフィールドにチャレンジしても良かったと後悔しました。
ストレングスファインダーでも感じた事ですが、「Can」だけで考えるのではなく、今後必要となる能力・スキルベースで転職先を考えることも大切です。本当に自分の強みが発揮できる仕事を見極め、なりたい自分に近づきましょう。
今回は転職に関するオススメ本を紹介してきました(^^)
どれも新卒や社会人になったばかりの時に読んでいれば、大きくキャリアは変わっていたと思います。人生の選択肢を決める時に役立つ書籍ばかりなので、気になったものは是非手にとってみてください!!